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ホシ手帖 星座観察を楽しむために


3:季節の星座の簡単な見つけ方を知ろう!


春の星座の探し方
星座観察を楽しむために 春の星座の探し方

  1. 北の空に輝く「おおぐま座」の「北斗七星」を探して下さい。「北斗七星」のひしゃくの柄は曲がっています。
  2. そのカーブに沿って星を伸ばしていく
  3. 赤っぽい明るい星にぶつかります。これが「うしかい座」の1等星「アークツルス」です。
  4. 「アークツルス」のあたりを良く見るとネクタイのような形に星が並んでいますが、これが「うしかい座」です。
  5. 「アークツルス」がわかったら、柄のカーブを更に伸ばします。
  6. すると今度は青白い明るい星が見つかります。この星の色が真珠に似ているので、日本では「真珠星」と呼んでいる星、「おとめ座」の1等星「スピカ」です。
  7. 「アークツルス」と「スピカ」を見つけた「北斗七星」の柄のカーブを、「春の大曲線」といいます。
  8. 今度は「アークツルス」と「スピカ」を結んで大きな三角形を描きます。
    この三角形を「春の大三角形」と呼んでいます。描いて見つけた星は「しし座」のしっぽに当たる星で、「デネボラ」といいます。


夏の星座の探し方
星座観察を楽しむために 夏の星座の探し方

  1. 空の高いところ、天の川の流れている辺りを見てみます。
  2. すると明るい1等星が3つ、大きな三角形を作っているのにすぐ気づきます。これが「夏の大三角形」です。
    天の川の東にあるのが「わし座」の1等星「アルタイル」。西側にあるのが「こと座」の1等星「ベガ」
  3. そしてひときわ高いところにあるのが、天の川の真ん中にある「はくちょう座」の1等星「デネブ」です。
  4. 「デネブ」の付近を良く見ると、大きな十字の形に星が並んでいます。これが北十字とも呼ばれている、大きな羽を広げた形の「はくちょう座」です。「デネブ」は尾に当たる星で、しっぽという意味があります。
  5. 天の川の両岸に輝くのが、七夕の織り姫と彦星です。西側にあるのが「こと座」の1等星「ベガ」、織り姫です。東側に光るのが「わし座」の1等星「アルタイル」、七夕の彦星です。


秋の星座の探し方
星座観察を楽しむために 秋の星座の探し方

  1. 南の空の高いところにある大きな四辺形が目印です。これを「秋の四辺形」と呼んでいます。
  2. この四辺形のあるところが天馬の星座「ペガスス座」です。
  3. この四辺形の東側の天頂に近いの星から、星が東に1列に伸びています。これを「アンドロメダ座」といいます。
    古代エチオピアのアンドロメダ姫の星座です。四辺形の東側の天頂に近い星がアンドロメダ姫の頭の星で、あとは足の方へ伸びています。
    海辺の大きな岩に鎖で縛られ、ものすごいお化けくじらに今まさに食べられようとしている姿です。
  4. 「アンドロメダ座」の星と先ほどの四辺形を結ぶと、「アンドロメダ座」が旗竿となり、「秋の四辺形」が旗のように見えるので、これを「旗星」と呼んでいます。


冬の星座の探し方
星座観察を楽しむために 冬の星座の探し方

  1. 大きな長方形の星の並びの真ん中に星が3つある「オリオン座」は簡単に見つかります。
  2. オリオンは大変贅沢な星座で2つの1等星を持っています。左上が赤い1等星「ベテルギウス」右下が青白い1等星「リゲル」。そして冬の星座はこの「オリオン座」から探すことができます。
  3. 「オリオン座」の真ん中にある3つ星の下に、小さく縦に星が3つ並んでいるのが見えます。
    これを小3つ星(こみつぼし)といいます。この小3つ星の真ん中にオリオン座の大星雲があります。
  4. ガスの中で新しい星が生まれているところですが、肉眼でも見えますので見てみましょう。
  5. 「オリオン座」がわかったら、真ん中の3つ星を結んで左斜め下に伸ばします。
    するとぎらぎらした明るい星が見つかります。これが「おおいぬ座」の1等星「シリウス」です。
  6. 「シリウス」と「オリオン座」の「ベテルギウス」を結んで三角形を描くと、これが「冬の大三角形」で、「こいぬ座」の1等星「プロキオン」が見つかります。
  7. 今度は「オリオン座」の真ん中の3つ星を結んで斜め右上に伸ばします。するとオレンジ色の1等星が「おうし座」の「アルデバラン」が見つかります。




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